遠くに住んでる親と同居、悩ましい選択をどう考える

 

普通の家族だから

 

家族4人、お父さん、お母さん、子ども二人、典型的は普通の家族。

何もない問題がないような生活をしていると、これがずっと同じように続くと思えるかもしれません。

おじいちゃんとおばあちゃんは二人で生活していてたまに田舎に帰ると歓迎してくれます。

わたしの住んでいる町は田舎なので、長い休みには他県ナンバーの車がたくさん登場します。

久しぶりの田舎へ帰ってきたんですね。

孫がくるから、子どもたちが来るからとおばあちゃんたちは忙しいながらうれしそうです。

連休に遊びに来るのは、おばあちゃんたち親が、時間があったら帰って来て会いに来たいと思うからでしょう。

 

そんなおじいちゃんおばあちゃんのことは、いつかはもっと老いるので何かあったらこうしよう、ああしようと思いながら、とりあえず自分の家庭の方が大事なんでしょう。

当たり前の生活をしていると、高齢になりつつある親のことまであまり深くは考えないでしょうね。

 

強がっていてもさびしい

 

ある農家の年配のおばあちゃんが都会から来た孫が一緒に住んでくれると喜んでいました。

都会でずっと住んでましたが、おばあちゃんのいる田舎へ就職したようです。

おばあちゃんは何にもできない人ではありませんでした。

むしろ人一倍なんでもできる人です。

一人暮らしでずっと自分で農作業をして、生活もしてきました。

トラクターも乗るし、田んぼもやるし、畑もいろいろな作物を植えて育ててきました。

もう80も過ぎていてもほとんどなんでもできます。日本の女性の長寿がわかるようです。

 

でもそんなおばあちゃんも、やはり孫と一緒に住むとなると、色々な人に、そのことを言いたくなります。

もう歳のせいか、すごくうれしそうにわくわくする感じの性格にないにしろ、いつもその話題が出て来て、明らかに嬉しさが隠せません

 

まだ優しく話せるおばあちゃんは、子どもや孫から好かれます。

高齢の方の人の中には、強気な言葉で話す人、乱暴そうなしゃべりのおばあちゃん、おじいちゃんがたくさんいます。

その強気の話のはしばしに寂しさを持っています

 

都会へ引き取る、幸せだろうか

 

おばあちゃんたちは

おばあちゃんたちの中には、老齢生活をエンジョイしている人たちもいます。

人口的にみて、高齢者は日本の総人口の1/3に近づいています。

元気な高齢者は、圧倒的におばあちゃんという印象です。

日本の女性人口でもおばあちゃんが数値を上げています

おばあちゃんは、友だちと外に出たり、趣味をしたり、体が多少若い時のように動けませんが、それでも今までのように日常の生活を送っています。

 

おじいちゃんは

元気なおじいちゃんもいますが、家の中でインターネットとか外で活動する機会が少ないので、あまり見えにくいです。

統計では、65歳~69歳の男性が都道府県移動率が高くなっています。

仕事を終えた男性が新しい土地で新規一転、また新たな生活設計をしようと考えることが出来る歳なのかもしれません。

おじいちゃんは自分が仕事をして、家族を支えある意味家族の世代を築いてきました。

昔気質の人が多く、その自分へのプライドが高いことに気づいていない人が多くいます。

なかなか慣れてきた気質を取り去ることが出来ません。

自分から新たな生活設計をしようとするアクティブな男性がいる一方で、子どもとともに暮らすため都会へ行くというのは考えにくいです。

高齢者人口は3461万人、総人口に占める割合は27.3%と共に過去最高

女性の高齢者割合が初めて30%を超える

高齢者の都道府県間移動率は、男性は65~69歳が最も高く、女性は85歳以上で高い傾向

総務省 統計トピックNo.97 統計からみたわが国の高齢者(65歳以上)より引用

 

田舎にくるのは大決断?

 

高齢の方と住む決断をするのに、田舎へ来るという決心をするより、自分たちの住み慣れた都会へ引き取るケースの方が多いようです。

高齢者の人口移動で、東京や大阪などの大都市へ定年になってから、転出するのが多くなっているようです。

高齢者の人口移動(日本人移動者)東京都や大阪府などで転出超過

総務省 統計トピックNo.97 統計からみたわが国の高齢者(65歳以上)より引用

 

転出するのは、単に子どものところに行くだけでなく、便利な都会に引っ越しということもあり得ます。

しかし、老齢になってからの移動は、転出後のストレスを大変生み出すでしょう。

 

子どもたちの方もそうでしょう。住み慣れた土地から離れるというのは、考えることがいっぱいありますよね。

自分の仕事や、子どもたちの学校の利便性を考えると、なかなか田舎への移転というのは大決断のように感じます。

 

田舎では、一度都会に行くと戻ってこないケースが増えてきました。周りの家屋もまだ住める家に誰もいないという空き家がよくあります。空き家+土地のそのままの状態です。

都会は、住宅がどんどん建っていると聞きます。

田舎のこの辺りは農家が多いです。農家さんの話を聞いても、誰も使わない農地がたくさん余っているようです。

農地は使わないと税金もかかるので、貸して作物を作ってもらっていると聞きますが、それでも人手が足りない状況です。

田舎のありふりれたもの

 

田舎でもインターネットはある程度し、スーパーなど都会ほどありませんが、まあそれでも困ることはありません。

ある程度の自然があり、子どもの情緒発達には良いのではと思います。

かなりの田舎だと、学校も遠く、通うのも大変でしょうが、子どもの学校などの区切りなので、

一度戻って見ることを考えるのも一案です。

 

家族で話し合って

 

おばあちゃんたちも一緒に住むのをすごく望むという人は少ないようです。

自分の生活リズムがあり、友達もいて、どこへ行ったらいいか把握しているので過ごしやすいようです。

遠く離れて、たまに電話をかけたり、田舎へ戻ったりしてよい関係を保っているということも聞きます。

ひとり暮らしの65歳以上の調査だと、同居を望んでいる人はかなり少ないというのがわかります。

あなたは、今後どなたかと一緒に暮らしたいと考えていますか。

「今のまま一人暮らしでよい」 76.3%

平成26年度 一人暮らし高齢者に関する意識調査結果より引用

 

親は一緒にいたいという気持ちはありますが、今の生活を変えたくないという思いもありますね。

多少の不便はあっても、なじんでいるもの近くにある、趣味がそのままできるというのが幸せかもしれません。

都会に住んでいる人だったら、単に自分のところへ住めば、親も便利な環境だし、いつでも面倒が見れるから、これが一番だろうと考えがちです。

 

親との同居が迫られたとき、親の気持ちや自分の状況も考えるでしょう。

遠い親の配慮をどのように変えるか、今後どのように考えていくかをもっと真剣に考えていけたらいいですね。