子供を虐待する
どうして虐待をするのか
虐待というとニュースのようにひどく叩かれたり、殴ったり、無視したり、食事を与えなかったりというイメージです。
ニュースやメディア、本などを見ても、ひどい親だなとか、そんなことよくできるなと思うかもしれません。
自分は赤ちゃんが出来たら、しっかり育児をしよう。ちゃんとしつけして、よく遊ばせ、勉強もできたらいいなと理想を思い描くでしょう。
赤ちゃんを産んで、子どもとずっと二人でいると赤ちゃんができるまで、今まで出来た自分の生活が出来ません。
大人の会話がない世界、昼夜ない生活に疲れて、思うように愛情がわかないということがります。
理想通りにはそう簡単にいかず、疲れ果ててしまいます。
ひどくなると育児ノイローゼです。
ここから、虐待へ発展してしまうケースがあります。
まさか自分が
だいたいの親はそうしたくないけど、いうことを聞いてくれないから殴ってしまう、叩いてしまう。子育てをずっとやっておられない。と思ってしまうかもしれません。
子どもの心はどうでしょうか。
虐待を受けている子供は、虐待を受けているという事実を知りません。
その他の世界は知らないからです。
生まれてからずっと、そのお母さんの元に育ってきました。
子どもにとって、お母さんから愛されるのが一番です。
それが屈折した愛情でも、子どもはお母さんに愛されようと必死です。

子どもは親の所有物ではない
子育て時期は、自分の思うようにいかず、なんだかひどく長い時間に感じてしまいます。
子どもが小さな時は、お母さんが一番なのです。
父子家庭というのもあるかもしれませんが、その場合は、お母さんをお父さんに置き換えて下さい。
お母さんにしっかりと抱きつき、愛情を注げば、子どもは話せない時期でも、愛情を感じ取ります。その愛情は、これからの将来の心も育てています。
イライラしていても、子どもが愛情を注いで来たら、しっかりと向かい合って下さい。自分の感情で子供を叱るとか殴るのは、自分勝手だと思って下さい。
将来の子供の人生は親の物ではないからです。
虐待を受けた子は、専門用語で、複雑性PTSD(CPTSD)となりえるようです。対人関係、心の病、ストレス障害などを発症し、生涯苦しむ可能性があります。
甘えはわがままとは違う
甘えはわがままとは違います。
わがままになるのは、その子の欲求が、泣いたことや怒ったことに果たされる時に、ああ、こうすればもらえるんだとインプットされます。
何かを欲しがったら、もらえる時ともらえない時のけじめなく与える。
駄々をこねればもらえるんだと感じさせてしまう。
これを子供が覚えてしまえば、わがまま子は完成です。
虐待は連鎖を生む
虐待を受けた子は、自分が親になった時に、自分の子を虐待してしまう傾向にあります。それが母の屈折した愛情で育ってきた自分だからです。
自分も殴られて育ったからつい手をだしてしまうのは、仕方ないと感じるかもしれません。
そう思ったら、連鎖はそこで終わるように、必死で努力しましょう。虐待心が起こるのは、病気だと思って下さい。
子どもには、ウィルスをうつそうとはせずに、感情を静まらせるために、少し離れましょう。
子どもが大きくなった時に、自分が必至になって虐待心を止めた努力は、誇らしく思いますよ。