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人間は誰でも間違える
ヒューマンエラーと似ている
間違ったことを言ってしまうのは、誰にでもあることです。
機械を操作やミスをしてはいけない操縦で人為的ミスをしてしまうことをヒューマンエラーといいますが、どんなに経験を積んだ人でもヒューマンエラーをする可能性はあります。
人間である以上誤りはあり得るんです。機械や操縦でもあり得るなら、話すことの間違いは多くあります。
話している相手が間違ったことを言ったら、「すぐ違いますよ」と指摘しますか?
指摘されることは率直でありがたいと相手は話すかもしれません。でもそれは、ほぼ相手との距離が遠くなっています。
その間違えたことを指摘してしまうことで、よい関係を築きにくくなっているのです。
明かな間違いでも相手に指摘しない
指摘してもよい結果にならない
相手の話が、明かな間違いだと思っても、指摘してもよい結果はでません。
相手の信条が違うと感じて、こうゆう方が正しいのではないですか?と自分が正しいと思う意見を言ってもそれで、相手は、ああそうですね。あなたが正しいと心が動くでしょうか?
何かした結果がだめだったのを知ったら、こうすればよかったじゃないかと指摘して、好意でアドバイスしたつもりが、相手から意地を張られて、そうは言ってもね、と腹を立てたようになることもないですか?
間違いだと思うことをそのまま指摘してもよい結果は得られません。
昔から、間違いを指摘して、その間違いを指摘すること自体が間違いだったことに気づくことが本にもたくさん書いてあります。
人を動かす 著D・カーネギーの引用の中に、昔の人の言葉が載ってます。
「教えないふりして相手に教え、相手が知らないことは、忘れているのだと言ってやる」 アレクサンダー・ポープ
「人に物を教えることはできない。自ら気づく手助けができるだけだ」 ガリレオ
「できれば、人より賢くなりなさい。しかし、それを、人に知らせてはいけない」 チェスターフィールド卿
こうゆう言葉にも注意をしていると、すぐ違うと思うことを指摘するのを止めることができます。
指摘しても納得はしない
大きな違いで伝えなければいけない場合は、どのように言ったら受け入れやすいか頭を巡らします。さっと指摘しても、納得はしません。
もし言っても、間違いに気がつかずにそうだと思っていることだったら、更にそんなことはないという感情がわき、言葉でも表します。
そこに更に自分の正しさを言ったとしても、お互い反発心が残ります。
そうだったかなあ、譲歩すれば、もうそのことは過ぎていきます。

もし相手が気づくたら、この前は違いましたと言ってくるかもしれません。その時も首根っこを摑まえたようにこちらの意見が正しかったと言えば、今度は自分の間違いも言ってこないかもしれません。
こちらも忘れやすいので、そうだったかなあとあまり気に留めていませんでした。と相手より上の態度で出ないように心がけましょう。
安心して話せるよい関係を築くには、あくまでも謙遜な態度で接してください。
指摘は相手の感情を傷つける
指摘したことで、自分はよいことを言ったと正義感で満足するかもしれませんが、大抵相手の感情は傷つきます。ヒューマンエラーがどんなベテランでも起こし得るように、どんな人も間違うことがあります。
機械の操作ミスや操縦、仕事で起こり得るヒューマンエラーは、間違いを起こさないように、チェック項目をしっかりと作り、ヒューマンエラーが発生しないように管理しています。それでもヒューマンエラーは起こってしまいます。

人との関係では、全ての人が同じ考えを持っていなくて、受け取り方も違い、伝わっていった情報の答えも自分が望んでいる答えではなく、全く違う観点で言うかもしれません。
そんな時、そうじゃないよ、おかしいこというよね、こうゆうことが言いたかったんだけど、と相手をやり込めると、望んでいる答えは出してくれるかもしれませんが、相手の感情は少し遠くなっていきます。
チェックリストで表せない人の言葉は、〇が正しいというわけではありません。


相手の自尊心を傷つけて、敬遠されてしまい、何か話しにくい人と近づきにくい人という存在になってしまいます。
指摘せずにどうすればいいのか
自分で気づいてもらう
もしどうしても間違いを分かってもらいたい場合は、指摘するという表現力を変えましょう。
相手の意見を聴いて、必要な部分を控えめに気づくように、自分の意見を言いましょう。相手が自然にわかるようにするように話すのがうまくいく方法です。
どうしたらそのように相手が気がつくか、頭に汗をかきながら、話してみるのです。
どうしても必要な指摘ではないのなら、意見として聞くぐらいで、断定的な言い方をしないようにしましょう。多くは正さなくても良いことばかりです。相手は言い方を間違えているだけかもしれません。
ベンジャミン・フランクリンも、昔は意見の違う相手に対して、まるで平手打ちを食わせるような議論をする人でしたが、友人たちは君のそばにいない方が楽しいのだ。と言われ、考え方を変えました。
それから、人の意見に真っ向から反対したり、相手の謝りを指摘することをやめて、自分の意見を断定的に述べないことにしました。「そういう場合もあるだろうが、しかしこの場合には、少し事情が違うように思えるのだが」と控えめに意見を述べると、相手は納得したといいます。
人とのよい関係を築いていきたいと思うなら、少し話の聴き方、話し方を変えるだけで、よい結果が得られていきます。
これが習慣として自然にできるようにしていけるよう、誤りを指摘する傾向にあるなら軌道修正していきましょう。
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