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「聴く」ことの技術
聴くことは一方通行ではない
「聴く」とは、「聞く」とは違い、相手の話に注意を向けます。
「聴く」ことは相手の話に心を傾けて、相手のことを思いながら聞くのです。
「聴く」ことは相手とのよい関係を生み出します。
※「聴く」ことについては、詳しくはこちらもご欄下さい。
「聴く」時は、相手と自分の双方でコミュニケーションを生み出すので一方通行ではありません。
相手の話を聴いていれば、相づちやうなづく、言うことを理解していくなど自分の態度や心の動きを出します。
これが動くなら、一方通行ではないことがわかります。
一方通行の場合は、話をしていても、話しの内容は自分の中へ入らず、素通りか、相手の話がつまらないと思うと自分にはとどまりません。
自分の話の方が面白いなど自分に感情が向くと、途中で話を切って、自分の方へ注意を向けようとします。
自分にばかり目を向けたら、よいコミュニケーションは取れないですよね。
話を聴けない原因は何?
話に興味を持てないとか、長い話を聴くのが苦手とかなかなか聴くことができないこともあるでしょう。
しかし話を聴くというのは、人とのよいコミュニケーションを交わすための大切な要素です。
話を聴くように、相手に注意を向けて下さい。
相手に注意を向けて話が聴けないのは、病気が隠れているかもしれません。
ADHD(注意欠如多動性障害)の人も話を聴くのは、苦手です。
人の話に集中して聴けずに、注意力が違う方向へ向いてしまいます。
話を聴けない傾向にある場合、一度自分は何か病気が隠れているのではないかと考えてみることも必要かもしれません。
「聴く」ことの技術をやってみて、どうしてもできない場合何か病気かどうか確かめる手掛かりにもなります。
では、「聴く」ことを出来ないと思っている人も、できるようになるための簡単な技術があります。どのようにするのでしょうか。
相手の話を聴き、要点をつかむ
相手の話を聴きながら、話しの要点をつかむようにして下さい。
要点をつかむためには、話をしっかり聴かないと出来ません。
どうゆうことを言いたいか、どんな内容が一番言いたいことなのか、話の背景は何かなど話に注意を払わないと聴けません。
要点をまとめて繰り返してみる
要点をつかんだら、相づちを打ちながら、要点を繰り返して言ってみて下さい。
相手の話の邪魔にならないように、繰り返してみて下さい。
例えば、幼稚園にお迎えに行く前から、帰った後の話が出てて、言いたいことはこれかなと、繰り返しでこのように言ったとします。
「昨日幼稚園のお迎えに、先生から、もう少し早く来れないかと言われたんですね。それにしてもいつも忙しく過ごしていますね。」
話の中で何が要点なのか、聴きながら考えて、これが言いたいことかと思ったら、訊いてみる。
多少間違ってもいいので、たくさん話した中でのまとめをする、というのを心がけていると、相手の話に注意を払うことが出来るようになります。
たくさんの話の中で何を言いたいか見極める
また、区切りをつけながら繰り返すと、ひとつづつ話がまとめられ、何を言っているか分からないということを避けることが出来ます。
相手が何を言っているのかわからないというより、自分が相手の話を理解してあげていないと思い、出来るだけ話の区切れづつ整理をして下さい。
要点を繰り返し話していくと理解力と話を聴くことがだんだんできてきます。
違って訂正されたら、素直に応じる
相手の話を繰り返すと、話しの意図とずれている時があります。
またまとめ方が悪かったのか、まとめた解釈が自分と相手が違っている場合があり、そうじゃないと否定される場合があります。
そんな時は、謝って、こう言いたかったんだと相手の言ったことを素直に受け止めて下さい。
「聴く」ことを覚え、相手とのよいコミュニケーションを取ることを目標としているので、わざわざ言い争いの種を作って、嫌な思いをすることもないのです。

よいコミュニケーションのため「聴いて」みて下さい
よいコミュニケーションを目指すためには、「聴く」ことが出来るようになることは大切です。
「聴く」ことができるとは、よく相手のことに注意を払い、相手を認めることです。
自分とは違っていても相手の個性を認め、尊重します。
そのようにして相手とのよい関係を保てます。
自分も相手に受け入れてくれるようになります。
「聴く」技術を高めるこの簡単な方法で、コミュニケーション能力を高めていきましょう。
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